単純なパスワード370個は、Twitterでは使えない。

TechCrunchに、370 Passwords You Shouldn’t (And Can’t) Use On Twitter(Twitterで使うべきではない&使えない370個のパスワード)という記事がありました。

禁止パスワードの一覧はこちら(TechCrunch内)から見られます。これらは、Twitterのサインアップのページに直接ハードコーディングされているそうで、そこから抽出したものだそうです。

見てみると単純なものがたくさん;123456, password, twitter など。
Twitterがこういった形で規制しているということは、簡単なパスワードを使っている人が多いのかもしれません。

[雑記] 2009年振り返り

私的な内容ですが、2009年の一年間を振り返ってみようと思います。

***
まずは会社生活から。

経営環境の変化により社内にタスクフォース的な部署が生まれ、そこに異動したというのが最も大きな出来事。若干不本意ながらの異動であり、自分のキャリアについて考えることが多かった。個人的な仕事の仕方という点で言えば、仕事を抱えすぎた(量というより仕事の種類;PJ管理・技術開発・システム構築の全てを同時並行していた)ため、仕事を効率的に進めるには...と考えることも多かった。

少し否定的に書いたものの、色々なことをやらせてもらえているということは、良い上司に恵まれているのだと思う。PJ管理も資料作りも、「部下にやらせてレビューし修正させて再レビューし...(おまけに部下は不機嫌になる始末)」とするよりは、自分でやった方が早いだろうに。こんな機会を与えてくれる上司には心から感謝している。

技術開発では、技術や理論を肌で感じることと、アイディアを生み出すことの重要性を実感。
技術や理論についていくのでアップアップするのではなく、その全体像も細部も知っている(というか感じられる)状態でいなければ、結局は何も生み出せない。問題点・改良余地のある部分の本質は、全体に散らばっていることが多いと思うから、「全体像は見えるけれど細部はわかりません」だったり「細かい動作一つ一つは知っているけれど、一つ一つ追って行かないと説明できません」だったりすると、けっきょく本質は捉えられず、大きな進歩もできない。
そんなところでアイディアも重要。上に書いたような「問題点」は、明示的に見つけることができない。だから、ロジカルにではなく別の角度から見つける必要がある。
アイディアを生むのは難しいことだけど、今年の経験からすると、日頃から発想力を広げようと努力する、人と問題を共有するあたりが効果的かなぁと思う。

もう一つ、今年は上司がどうやってコミュニケーション(日常の受け答え・プレゼンなど)を取っているかを見ることが多かった。
自分なりに分かった結果としては、質問に対して真面目に答えるのではなく、相手が求めている答えを見抜いて一言で示すこと。これは良く言われてることだと思うけれど、大事だと実感。この答え如何で、空気ががらっと変わってしまうから(特に怒られているときには...)。本当にこれを実行するのは不可能だとは思うけれど、状況によっては可能なことも多いと思う。


***
次は、会社生活以外について。(五月雨式に...)

まずはライフハックという点。
効率化の基本は無駄を省くこと... 同じようなことをいつも考えているよりは、一度考えたことは次からは省き必要に応じてアップデートすればよい。ということで、自分自身についてのマインドマップを定期的に描いた。結果、全体像は見えないけれど少しはマシにはなったかな...。
もう一つ、アイディアについても同じことが言えると思い、家のPCにはWiki・マインドマップツールを導入 (ついでにSubversionで版管理も)し、いつもノートを持参するようにした。ときどき見返すと、役に立ったことが多かった。

次は趣味の音楽演奏について。
今まではいくつかのバンドをやっていたのだが、大人数(5人程度)でやるバンドを全てやめ、自分+歌い手2人の3人のバンドだけにした。バンドはバンドでやる楽しさがあるとは思うのだけれど... 理由は2つ。
一つは、良い演奏をしようというよりも仲良くやろうということが優先されてしまい、向上しないこと。
もう一つは、音の数が多い分、自分の課題が見えなくなってしまうこと。

最後は人間関係について。
社外のいわゆる勉強会というものに出てみることが多く、社外の知り合いも増えたように思います。言葉では分かっていたものの社内に閉じているのは良くないと実感。

***
まだまだ書き足りないところは沢山あるけれど、とりあえずはこんなところで。
2010年の抱負はまた別途...。

How does our language shape the way we think? (言語は考え方に影響を与えるか?)

"What's Next: Dispatches on the Future of Science" という、若手の科学者のエッセイを集めた本があります。この中に、"How does our language shape the way we think?" (言語は考え方に影響を与えるか?) というエッセイがありました (原文はこちら(著者のウェブサイト)にも載っています)。著者は、Lera Boroditskyさんというスタンフォード大学の助教授の方。専門は心理学・神経科学・記号論、研究テーマは言葉が思考に及ぼす影響とのことです。

さて、言語は考え方に影響を与えるのか? 著者が研究した範囲では、答えは「与える」のだそう。従って、違う言語を使う人は考え方も違い、新しい言葉を習得すると考え方が変わり、多言語を話す人は違う言葉を話すときに、考え方も違ってくるということになります。

それを裏付けるもっとも簡単な例として、動詞の持つ性質があります。例えば、動詞は、言語によって時制があったり、性別があったり、その動作の背景まで含んでいたりします。それによって話者が、話す際、どのような情報が求められるかが変わってきます。

また少し驚くような例として、アボリジニの一族の絶対的方位感覚があります。多くの人は空間を定義するときには、話者または聞き手から見て相対的に定義しますが、この一族は絶対的な方位で定義します。例えば、「あなたの南東方向の足にアリがいる」とか。著者の研究に拠ると、彼らの方位感覚は言葉によって強制的に身についたものだということです。ちなみに、彼らに「写真を時系列に並べる」ということを指示してみたところ、東から西へ並べたのだそうです (私たち日本人は、一般的に左から右に並べますよね)。

これが言葉自体の違いで生まれるのか、それとも単に文化的違いだけから来るものなのか? これについては、新しい言葉を学ぶことによって考え方が変わるということが見られたため、言葉が影響を及ぼしていると言えるのだそうです。

研究に拠れば、空間・時間・色・物・物事の分析・原因の究明・数の認識・物体の認識・認知・感情・他人の気持ちの理解・リスクを取るべきかの決断・仕事や配偶者選びも、言葉の影響を受けていることが分かるそうです。

***

日本人の文化は諸外国の文化に比べて、ハイコンテクストな文化とされているのも、文法上の性質から説明がつくのではと思いました。

まず、日本語は文法的に曖昧さが許されている言語だと思います。日本語では好きな情報を好きなだけ文章に入れられます。日本語では「私が食べた」「ハンバーガーを食べた」「きのう食べた」「東京で食べた」「お箸で食べた」のどれもが許されるので、5W1H (誰が・いつ・何を・どこで・どうして・どうやって) について、話者が触れたい情報だけ触れることができます。英語では少なくとも、「誰が」については、それの文章中での役割が少ないとしても触れる必要がありますし、動詞によっては「何を」も必要です。

これは逆に考えると、日本語では、意識的か無意識的かは問わず、隠せる情報をいくらでも隠すことができます。とすれば、日本語が「言わなくて良いことは言わない」という性質を帯びているのも納得がいくと思います。


ちなみに、5W1H: who(whom), what, when, where, why, how のうち、はじめの2つは文法上省略不可で、後の4つは副詞で文法上省略可能です。ということは英語でも、when, where, why, how は随意なのですね。

話が逸れつつありますが...
言葉(表現)と考え方との関係や、言語と考え方との関係はとても興味深いです。

言葉の一番の役割は、コミュニケーション、すなわち情報を人対人でやりとりすることです。そこでやりとりする情報は、伝達者が持っているもの、すなわち伝達者が認知していることとなります。とすると、言葉は、人が物事をどう認知するかに大きく依存するはずです。言葉を手がかりとして、認知について考えることができるように思います。
# これは今回のエッセイには関係ないか...

また、言語が考え方に影響を及ぼすとは、「情報をアウトプットする際には一定の様式である文法に従って開示することが求められるため、相対的に重要でない情報についても文法制約上、触れる必要がある場合がある。そのため、重要でない情報も話者が意識する必要が生まれ、考え方が影響を受ける。」といった感じだと思うのですが、どういった文法制約がどういう考えを生むのかはとても興味深いです。

"Is Technology Dumbing Down Japanese?" (技術が日本語をダメにする?)

先週のNew York Timesのエッセーに、Is Technology Dumbing Down Japanese? (技術が日本語をダメにする?) というものがありました。

ざっくりですが、以下のような内容が書かれています。
インターネットの影響で、言葉は、ブログ・電子メール・携帯小説といった形で使われるようになった。しかし、昔と比べて、文法や表現が稚拙になってしまっている。この現象は英語にも現れているが、日本語ではより顕著に現れている。
『日本語が亡びるとき』(水村美苗著)では、「世界語」である英語によって日本語が駆逐されようとしていると述べられている。村上春樹さんは、言語の進化を変えることはできないと考えている。桐野夏生さんは、携帯小説が従来の日本文学に影響を及ぼすことはないと考えている。
言語能力は低下しているという一方で、日本人の読み書きの頻度は増えている。読書量は以前より増えたとの調査がある。また柴田元幸氏(東京大学教授)によれば、書く頻度も増えているとのこと(PCや携帯含め)。さらに、手紙を書くという伝統も増えたとのこと。本人の体験では、20年前と比べ、学生からの返事が増えたそうだ。
日本語は簡単になっているかもしれないが、多くの人が、読み書きを楽しんでいるとも言える。また、言語が難しくないことは、国際化しやすいというメリットもある。

***
私は、言語が簡単になっていくことにはあまり抵抗がありません (私が日本語が苦手だからかもしれませんが...)。全くの素人意見ですが、言語は、それを利用する人の文化に大きく依存するものだと思うからです。言語が今の時代に合うように徐々に変わっていくというのは、全く自然なことであると思いますし、それに抵抗するのはあまり生産的ではないように思います。

"Natural Language Processing with Python"

自然言語処理(Natural Language Processing, NLP) には大学・大学院の授業で触れて以来、とても興味を持っていたものの、自分の専門とはちょっと離れていたため取り組んできませんでした。ところが、実現してみたいサービスがあり、そこで必要となるNLPについて勉強してみることにしました。

そこでまず入手したのが、掲題の本: "Natural Language Processing with Python".
Python (※)を使った自然言語処理手法についての本です。
(※ Python: プログラミング言語の一種)

まだ4章までしか読了していないのですが、とりあえず、本の紹介をします。

本書は、NLPの初級者〜中級者向けに書かれており、NLPの理論から実践までを一通り学べるというものです。本書の構成は次の通り(訳は独自)で、NLPについて一通りは網羅しているようです。
  • 1章 言語処理とPython (Language Processing and Python)
  • 2章 コーパスと単語を扱う (Accessing Text Corpora and Lexical Resources)
  • 3章 生のテキストデータを処理する (Processing Raw Text)
  • 4章 構造化されたプログラムを書く (Writing Structured Programs)
  • 5章 単語の品詞分類(カテゴリ分け・タグ付け)を行う (Categorizing and Tagging Words)
  • 6章 機械学習によるテキストデータの分類 (Learning to Classify Text)
  • 7章 テキストから情報を抽出する (Extracting Information from Text)
  • 8章 文構造を解析する (Analyzing Sentence Structure)
  • 9章 特徴に基づいた文法を構築する (Building Feature-Based Grammars)
  • 10章 文の意味を解析する (Analyzing the Meaning of Sentences)
  • 11章 言語データを管理する (Managing Linguistic Data)

序章には本書の特徴は次の通りだと書かれていますが、読んでみて確かに納得。
  • 実践的 (プログラムを動かすことによって理解を深められる)
  • プログラミング初級者やPython未経験者にとっては、プログラミングを学ぶことができる。
  • 理論についてもしっかりと説明している。
  • 理論と実践については、実用的な点からバランスを図っている。
  • 読者を楽しませる工夫がされている。
そして私見ですが、とても平易な英語で書かれていて、読みやすく感じます。


マグロの乱獲 ("Hunting for Tuna: The Environmental Peril Grows")

マグロの乱獲が問題となっているとの記事が、Timeにありました(Hunting for Tuna: The Environmental Peril Grows, 週刊誌では"A Tough Catch"というタイトル)。

この記事によれば、現状は次の通り。
・マグロの個体数はここ数十年の間に激減。
・現在の状態が続けば、早くて2012年には、地中海産のクロマグロはいなくなる。(World Wildlife Fundの試算)
・違法的に獲られている例も多い。
マグロは生態系のトップに位置する種であり、マグロが減ると生態系のバランスが崩れてしまうそうです。

実は、全世界で獲れるクロマグロ60,000トンの80%は、日本で消費されるのだそうです。
日本に対する批判も所々に書かれています...
・日本人の漁獲団体は、マグロを捕りすぎていることを認識せず、漁獲量を制限しようともしない。
・日本人はマインドセットを変えるべき。

サンフランシスコやシアトルには、sustainable-sushi bar (たくさん獲れる魚のみを提供する寿司屋) があるのだそう。

***
記事を読んでいて、日本人の感覚はこの事実からはかけ離れているように感じました。(こう感じているのが自分だけなら幸いですが...)
マグロ問題は、日本国内でもっと重要視されるべきだと思います。そして日本が率先して、対策を打ち出して行ければ良いのですが...。

(Twitter changes the world)『ツイッター 140文字が世界を変える』

In Japan, twitter becomes more common as before.
Some media begin to tweet their news article, and some artists and celebrities tweet their daily lives.

In Japan, a book focusing on twitter, which was published last month (Oct., 2009), hits the best-seller list.
The title is "Twitter; tweets in 140 characters change the world." (in Japanese: "ツイッター 140文字が世界を変える").

This book introduces the twitter service to Japanese people.
This book consisted of the following topics:
- A history of twitter in Japan (Chap. 1):
-- Twitter in Japan broke out twice, in 2007 and 2009.
- What is twitter (Chap. 2):
-- A brief introduction on twitter: who made twitter, why 140 chars, what is TL, RT, DM and hashtags, etc. Some sections in this chapter, twitter is compared to mixi, a Japanese social networking service such as Facebook or MySpace.
- How to enjoy twitter (Chap. 3):
-- There are no specific usages for twitter, except for following and twittering. Follow some people/sources/bots, and twitter about yourself.
- Twitter in business (Chap. 4):
-- Introduction of some advanced companies that is using twitter on business.
- Twitter outlook for the future (Chap. 5):
-- One perspective for twitter in Japan.


*** quotes ***

[preface]
- Every people makes the Internet useful. We shouldn't forget about that fact. (p. 6)

[Chap. 1: A history of twitter in Japan]
- One day, the following tweet poked up: (p. 47)
-- Found you in twitter after a long interval and followed you slyly.
-- You didn't notice that that was me. I think I can tell that this is myself to you someday.
-- Read your tweets and they reminded me of the good old days.
-- Few days after, you tweeted: "Today is my 3rd wedding anniversary."

[Chap. 2: What is twitter]
- Twitter acts as information filters. (pp. 97, 98)

[Chap. 3: How to enjoy twittering]
- When I tweeted "I'm in a bar : "Waura-Sakaba" now.", someone tweeted "May I come?". After then he came and joined with me. I was surprised that could happen with twitter. (p. 120)

[Chap. 4: Using twitter in business]
- With twitter, journalists can pass realtime information. (p. 156)
- In incunabula of the new service, the only thing we have to do is to try. (p. 166)

[Chap. 5: Twitter outlook for the future]
- A 140-character tweet in Japanese contains 3 times as much information as that in English. Therefore, twitter in Japan will evolve somewhat differently with that in English. (p. 186)
- When we send information, the information will be brushed up and come back to the sender. Keep tweeting, and your life will become affluent. (pp. 191, 205)



link to Amazon.co.jp

異業種交流の利点

昨日、某読書会で知り合った友人と飲みました。
6人いて、全員が違う業界で違う職種を専門としていて、実際はいわゆる「異業種交流会」といった形です。
実際とても盛り上がり、4時間ばかり時間を忘れて楽しんできました。

皆の仕事がバラバラなのにどんな話題で盛り上がったか...。よく考えてみるとちょっと不思議。

一般的に異業種交流のメリットは「自分自身の置かれている状況を把握できる」ということがあると思うのですが、昨日はそれだけではなく「自分や自社の抱えている課題の本質を知ることができる」ということがあると感じました。昨日は、「誰かが自社の抱える課題を話すと、それに対して異業種の他の方が『うちの〜〜という状況もそれに似ている』と返す」といったパターンが所々にあり、一見まったくの別物に見える課題もその本質は一緒だったという発見がありました。

# 例を挙げるべきなのですが、ブログに書ける内容ではないので省きます。

こうやって話が面白くなる理由の一つ(仮説)は、「異業種間の」交流会だから。
会話をするときには、自分の話題をある程度抽象化して相手に話すと思うのですが、異業種交流ではこの抽象化度合いが適度なのかと思います。
メンバーの共通点は、仕事をしていること (かつほとんどの場合、何らかの課題を抱えていること)。その度合いで抽象化をするので、自分の課題と他人の課題を、本質的なレベルで共有できるのだと思います。

# ちなみに会場は、品川atréのthe ZENというお店。料理一つ一つが丁寧に仕上がっていて、とても美味しく頂きました。

[雑記] システムアーキテクト受験

システムアーキテクトを受験しました。
この試験は、IPA(情報処理推進機構)が行っている国家試験で、システム要求を分析からシステム構築までを問う試験。主にSEのための試験です。

このたぐいの国家試験はたくさんある(10種くらい?)のですが、その中で、システムアーキテクトはいわゆる「論文試験」と言われているもの。試験科目が全部で4科目でそのうちの1つが論文、といったもの。あるテーマについて「実際にどんな工夫をしたか」を、経験に基づいて、2,000〜3,000字にまとめるというものです。

論文といっても、どういった内容を書けば良いかやどういうストーリーにするかは問題文中に提示されているので、事例さえあれば、実のところそんなに難しくはない。
けれど、やはり2時間で2,000〜3,000字というのは、ふだん「文章」を書くことのない私にとってはしんどいです。(しかも手書きだし)


さて、試験を受けてみて感じたこととして、
私に足りない力は大きく2つ。
・書きたいことを明確化するのに時間がかかる。
・表現に乏しい。

1つめは、要点を捉えるのが苦手というか...
書き始めるときには、段落構成をしっかり捉えているのですが、
いざ書き始めていると、そのうちに、「この段落では何を書いているんだっけ」とか「全体の構成はどんなんだっけ?」と思えてきてしまうのです。

2つめは、言葉が出てこなかったり、概念をうまく表現できないことが多いということ。
言葉が出てこない例としては、「課題を設定」と書きたいときに、「課題を... なんだろう、調査?分析?探索?発見?評価?」などとあれこれ考えてしまうということ。(←ちなみにこの例は、説明のために簡単にしたのですが...)
概念を上手く表現できない例としては、「スケジュールを立てて作業を進めた」と書けばいいものを、「やるべきことをリスト化して完了日時を決めてそれに従って作業を進めた」のように書いてしまうのです。(こちらの例も説明のため簡単にしました...)

まとめると、文章を書くのが本当に苦手ということですかね。
試験を受けて、文章が書けないことを痛感しました。

しかし、社会人としては文章表現力は非常に重要。
資格に関してはなんとか逃げられるかもしれませんが、社会人としては文章力は大事ですよね。

そこで物を書くことを定期的に続けたいと思います。

今の時代なら「ブログを書く」でも良いのですが、「ハンドライティング」も大事。
手で書くとすると、後から段落構成を変えられなくなるから、力になりそうな感じがします。

[雑記] サンシャイン牧場

mixiアプリ上で、サンシャイン牧場というアプリが流行っていて、少しはまっています。

ただ、このアプリでやっていることは、下の通りのルーチンワーク。
・友達の農場を訪れ、手入れをしたり、収穫物をもらったりする。
・自分の農場で、種をまき、作物を育て、収穫する。

このゲームになぜはまってしまうのか、このアプリがなぜ人気なのかはちょっと不思議です。
仮説だけれども、
1. 友人が多く集まるコミュニティで、「農場」という共通の話題で、「友人の作物の世話をし、その対価として作物の一部をもらう」というゆるいコミュニケーションが生まれる。
2. 自分・友人の農場がどんどん成長していくのが楽しい。
3. 農場を、「箱庭」のように育てていける。
といった点を備えているからでしょうか。

# そういえば、90年代にはたまごっちが流行りましたね・・・。

"Good to Great" /『ビジョナリーカンパニー(2) 飛躍の法則』

How to build a *great* corporation? How to change a *good* company to a *great* one? In this book, successful companies, though they are not so many in the world, are analyzed and many ideas are derived from the analyses.

As this book focuses on companies, ideas from the analyses are applicable to person.
A corporation and a person have a lot in common; they have a goal, they have to compete with rivals to survive, they have many inner resources which have to be controlled efficiently.

This is an assignment book in a reading club: "Outputting studying club, Tokyo".
# Many study meetings, such as the reading club, are hot among business persons in Japan.

Ideas I learned from this book are:
- "good" and "great" differ.
- the highest level manager has to be: modest but daring
- face reality
- focus on a point satisfies three necessary conditions. Try to find the point if you don't have any idea.
- stick closely to the rules
- consider technologies before bringing them in.
- create a positive growth cycle.

---
「東京アウトプット勉強会」に参加したのですが、その課題本。

企業を最高のものにするにはどうしたら良いか、実際に成功した大企業(しかも歴史のある企業)を分析した本です。

原題は"Good To Great"。これは「良質」と「偉大」には大きな差があるといった意味が含まれています。

企業について書かれている本なのですが、次のように置き換えれば、ほとんどの内容が実際には人にも当てはまると思います。
  • 会社=自分全体
  • 経営者=自我
  • 社員=自分の能力

以下、自分向けのメモです。
  • 「良好は偉大の敵」
  • 第五水準(最高水準)の指導者の特徴:
    • 謙虚だが意志は強く、控えめだが大胆。
    • なすべきことはきちんと実行する。
    • 成功の要因は、外部または運だと考える。失敗の要因は、内部にあると考える。

  • 厳しい現実を直視する。
  • 3つの性質を兼ね備えたところをピンポイントで狙う (針鼠の概念)。なければ、徹底的に探す。
    • 世界一になれる可能性のある分野を、徹底的に追求する。
    • やることに対する情熱が、必要不可欠。
    • 経済的原動力ももちろん必要。

  • 規律の文化
  • 針鼠の概念はきちんと守る。裏返すと、「ピンポイント」ではないことはやらない。→やめるべきリストを作る
    • 枠組みの中に、自由と規律がある。
  • 技術は、必要かどうかの判断をしなければならない。
  • 好循環を作り出さなければならない。

Sheeva Plugで自宅サーバ

6月末にオーダーしたSheeva Plugがようやく届き、ただいまセットアップ中。

○Mac OS Xからコンソールへ接続
Sheeva Plug本体へは、FTDIのUSB-Serialを用いて接続します。説明書にはWindowsやLinuxでの方法は書いてありますが、Mac OS Xのが書いていないので次のサイトを参考にしました: こちら


  1. ドライバを http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm から取得
  2. インストールし、リブート。
  3. Info.plistをSheeva Plug用の設定に書き換える。(以下 rootで作業。PATCHFILE は、上記サイト(こちら)の"patch your Info.plist file as follows" 直後のCode:以下に書いてある内容をテキストファイルにしたものです。)
    • # cd System/Library/Extensions/FTDIUSBSerialDriver.kext/Contents
    • # cp Info.plist Info.plist.org
    • # patch -p0 < PATCHFILE
  4. 依存関係の再構築(?)
    • # touch /System/Library/Extensions
  5. ドライバのリロード
    • # kextunload /System/Library/Extensions/FTDIUSBSerialDriver.kext
    • # kextload /System/Library/Extensions/FTDIUSBSerialDriver.kext
  6. 再起動
  7. screenで接続 (下線部は環境によって変わるかも...)
    • $ screen /dev/tty.usbserial-0000101DB 115200
  8. ユーザー名: root, パスワード: nosoup4u でログイン


○SSHでログイン
デフォルトでSSHは動作しているようです(詳しいことは分かりません...)。なのでコンソール接続しなくとも、LANケーブルでルーターに繋ぎ、外からsshで接続することができます。

# 当面はこれでいいや・・・。笑

○これから、apacheを入れるところ...




Programming the Semantic Web

プログラミング関連で興味がある本、3冊:
- 集合知プログラミング
- ビジュアライジング・データ ―Processingによる情報視覚化手法
- 集合知イン・アクション

上の2冊は前に読み終えたのですが(※)『集合知イン・アクション』はまだ...

※ただし、コードも「読んだ」だけ...

そんな状況なのですが、もう間もなく Programming the Semantic Web が届きます。一部のページはこちら(Safari Books Online)で読めるのですが、なかなか面白そうに感じます。

# もし興味がある方がいらっしゃいましたら...一緒に読みませんか?

ポジティブシンキングは逆効果

Timeの記事(Yes, I Suck: Self-Help Through Negative Thinking)より。

ある研究によると、ポジティブシンキングが悪く作用してしまう場合があるそうです。そのメカニズムは、ポジティブに考える→現状とのギャップを意識→自分の不幸さをより強く意識 ということだそうです。

一般的に信じられていることとは異なり、「ポジティブな台詞を意識しても、それが自分自身がすでに信じていることでない限りは、効果がないばかりか逆効果になる」だそうです。


*****
確かに...自分の経験に基づいて考えてみると、納得します:
あまりにも上手く行かない時に、「私はできる!」と言っても虚しく感じるだけですし、
何かに失敗した時に、「次は成功する!」と言っても「どう改善したら良いのか分からないのに何ができるのか?」と感じますし、
心が疲れている人に「頑張れ」と言うのは逆効果と言われていますし...。

では、ポジティブな台詞が効果があるのは... と考えると、
・ちょっと疲れている+あともう少しという時に、「自分はやり遂げられるから頑張ろう」と言う。
・失敗したが、原因が分かっているという時に、「次こそは失敗しないようにしよう」と言う。

ちょっとした仮説ですが、目標がある程度見えているときや、次に何をすべきかが分かっているときに、ポジティブシンキングは役に立ちそうに思いました。逆に、何をすべきかがわからない時 (=「何をすべきかを考える」こともできない時)には、ポジティブな言葉は負担になりそうです。

Webサービス勉強会に参加

フリーエージェントs.jp(フリーエージェンツ)さん主催の「Webサービス勉強会」に参加しました。テーマは「Webサービスの立ち上げと活性化」。

私はWebサービスについて全くの素人なのですが、様々な方の体験談を聞け、非常に有意義な、なおかつ楽しい会でした。

以下、トピックをざっとまとめてみます。

1. 初期のユーザ数を集めるのは重要。どうやって集める...?

【宣伝】
・関連サイトに書き込む
・友人等を経由して口コミ
・RSS/メール配信
・(オフラインで) ビラ配り
・プレスリリースを打つ
・本として出版

【コンテンツ】
・人に好まれるコンテンツを公開 (内容を惜しみなく公開、掲示板設置など)
・競合との差別化を図り、機能を追加
・セミプロを雇い、コンテンツを充実化

【その他】
・キャンペーンやプレゼントを用意
・名称を変更する

2. ユーザ数を増やすには...?

・オフ会等でユーザとの距離を縮める

3. 空気を保つには...?

・システムへの要求には真摯に対応する。
・書き込みに対する苦情については、ポリシーを明確に定めておく。(「誹謗中傷以外は消さない」、「荒れそうな書き込みは消す」など)

4. (ワークショップ) 「あなたが作った twitterクローン xxxx が日本で大ブレイクしました。なぜ?」

このテーマで、個人でアイディア出しをした上で、チームに持ち寄ってディスカッション。最終的にチーム戦で勝負(投票)。
優勝チームは、「患者さんのための、痛みをつぶやいて共有する」というアイディア。


*****
さて、以下はワークショップにまつわる余談。。。

ワークショップでは、7チーム中4チームのアイディアが「愚痴・不満」に関するものは、ちょっと興味深いです。これについて個人的に考察してみると...
まず、問題設定を整理すると、「1. twitterクローン 2. セグメント集中化 3. ユーザの問題をばっちり解決」。ここで、twitterの本質は「つぶやき」でありそれを用いてユーザー問題解決をする... と考えると、「愚痴投稿」に行き着くのは自然だと思いました。

さて、この問題にまじめに取り組むとすると、なかなか難しいように思いました。

問題に隠れている条件として、「twitterが既に存在する」ということがあります (つまり「既にtwitterがあるのに、なぜ新たな twitterクローンがブレイクしたのか?」)。

とすると、問題の解は「既存のtwitterで実現できないことが、それを新twitterクローンで解決できた」ということになると思います。

では、既存twitterについて問題となりうるであろうことを、思いつくままに列挙 (以下全部仮説) すると...
・日本語化... (できているだろう...)
・日本人にはhashtagが浸透しなかった...
・記名性
・(*1) 投稿が永久に残る
・ワールドワイド (?)
・端末はPC (モバイルからtweetする人が多くはない(であろう)ことを考慮)
・(*2) 文章のみの投稿 (画像や動画をスマートに投稿することができない)
・(*3) インセンティブorペナルティがない (従って、継続につながらない)

ここで、
(*1)に注目すると「投稿があるタイミングで消える twitterクローン」、
(*2)に注目すると「文字と画像を一緒に投稿できる twitterクローン」、
(*3)に注目すると「書いた内容、書き込むタイミングなどによって何らかのアクションがおこる twitterクローン」、
といったところになると思います。

# ということを踏まえ、私のチームで提案したのは (*1)案ベースのもの。「少ししたら愚痴が消えちゃうから、思いっきり愚痴れる」というものになりました。

Vital English (中級英語勉強会)

Vital English という英語勉強会に参加してきました。この勉強会は、Vital Japan という団体が月1回程度に開催している勉強会です。(Vital Japanのサイト)

参加した理由は、話すことに困難さを感じているから。受講目安として「ある程度英語力があるが、話す能力に困難を感じている。」と書かれていたので参加しました。(英語力も乏しいが...)

英語を勉強しないとまずい...と痛感しました。周りの皆さんは良く話していて、自分はついて行けないようでした (自分は、ベルリッツの、机の下で繰り広げられるサッカーバトルのCMでの、Mr.Suzuki さんのようでした)。
# 正直、自分は1〜2ランク下だなといった感じ。

さて、せっかくセミナーに参加したので、印象に残ったことを書いてみようと思います。
その前に、やった内容を振り返ってみると...
  • 何人かの大統領演説を切り口として、分かりやすい英語とは何かについて考えた。
  • 4人のグループディスカッション。テーマは:
    • 好きな大統領演説とその理由
    • 英語勉強法について


大統領演説は... 素敵な表現が多いこと、平易な英語が多いこと、音声やスクリプトを手に入れやすいことから、英語学習には最適という話がありました。

英語勉強法については、大事なことは、手法はいろいろあるにせよ目標を持つことと、モティベーションを保つこと。やはりこれなくしては続かないですよね... (これは当たり前のように感じるけれども、意識しないことは意外と少ないと思うので、考える価値はあると思います)。
学習方法は、定番のもの:
  • ポッドキャストを聴く
  • 映画を繰り返し見る。(最初は日本語字幕、2回目は英語字幕、3回目は字幕なし...など工夫)
  • 語学学校に通う
  • -日記をつける
もあれば、次のようなネットを活用したものもありました。
  • iKnow (英語学習用SNS)
  • Skype(友達と話す)
  • Skypeの語学講座(例: e-com)を受講する (メリットはコストが安いこと)
  • Twitter
※Twitterを紹介したのは自分なのですが、知らない人が多かったのがちょっと残念...

最後に、自分の話し方を振り返ってみると、英語では結論から話すことが多かったように思います。日本語だと、特に自分は思いついた順から話しがちなのですが、英語の時は「agreeします」「その理由は2つあります」などから話始めることが多かったように思います。
理由は分かりません.. (表現力がない→思った通りに話せない→簡単な英語で良いから一番伝えたいことを伝えよう→結論から述べる という構造かも?)

とにかく、この機会は自分にとって非常に有意義でした。普段とは違う人と交流することで、英語に限らず、仕事や勉強を頑張らなきゃと思いました。
# 他の勉強会(IT関係)にも積極的に参加してみようかな。。。

『リファクタリング ウェットウェア』

少し前になりますが、リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法(原著: Pragmatic Thinking and Learning)という本を読みました。達人になるための脳の使い方が色々と紹介されています。プログラマ向けの例えは出てくるのですが、プログラマ向けではなく、「学習をする」すべての人向けです。

全体の所感としては、「実践してみると思いがけない効果がある」ということ。単なる実践ノウハウ集ではなく、各ノウハウともにそれなりの根拠が示されています。多くの例が示されているので全てを実践するのは難しいかもしれませんが、頭の片隅に置いておいていずれ試してみるのでも良いかもしれません。

一番印象に残ったところは、「Rモード」の存在。モードとは、脳を機能別に2種類に分けたもの。L, R があり、Lは分析的・論理的、Rは直感的・全体論的。LとRをうまく組み合わせて機能させることが重要ということです。

もう一つ印象に残ったことは、ドレイファスモデルに基づく作業方法です。このモデルでは、技術習得のレベルを5段階に分けています。これを実際に適用するときのコツとしては、初心者(最低段階)→ルールに従え、熟練者(最高段階)→直感に従え とのこと。また、ここで印象に残ったアイディアとしては、「習得する技能を習得すること」。ある一つの分野で熟練者になると、その課程で、「習得する技能」を習得することができ、さらにそれを他の分野に応用できるというものです。しかし、熟練者になるには一般的に、厳しいトレーニングを10年続ける必要があるとのことなのですが...

さて、本を読んだ後、載っているいろいろなアイディアを試したくなり、早速以下を実践しました。
  • メモを取れる道具を常に持ち歩く
  • Wikiを導入
  • モーニングページ (時々マインドマップを書いている)
  • MBTI性格テスト (タイプ別性格診断) →※

面白かったのはモーニングページ。これは起床後すぐに、思ったことをひたすらノートに書き続けるということ (3ページ)。私はマインドマップを書くということで実践しています(時々)。「パン焼かなきゃ」「SPEEDの曲が聴きたい」など普段はテキストに起こさないような内容があるのと同時に、「仕事ができない」→「ステップアップしよう」、「職場環境を変えたい」→「アクションを起こそう」などと有意義な(?)ものも書かれていました。普段いろいろなことを考えているわけだと再認識...。(もし思考を上手くコントロールできたら、かなり多くのことを考えることができるのかもしれません。)

(※MBTIテストの結果は、ENFP型: 外向型・直感型・情緒型・柔軟型 でした。)

ほかにも、やったら効果があるだろうなと思えることがたくさんありました。(自分メモとして) 実践してみたい内容を列挙してみます。
  • 認知転換を経験する (絵を描き写す...ただしそのときに認識した物に対して敢えて名前をつけない練習)
  • 比喩を日頃から積極的に使う
  • イメージストリーミング (浮かんでくるイメージを、声に出す)
  • 自分にある認知バイアスを挙げる
  • 自分と正反対の性格の人と関わったらどうなるか、考えてみる
  • 自分の知能のうち、もっとも優れているものは何か?
  • 些細なことでも、目標を作るように意識する。(たった5分の作業でも...)
  • 目標は、SMARTなものを
    • specific (具体的に)
    • measurable (成果が分かるように)
    • achievable (ちゃんと達成できるように)
    • relevant (適切に)
    • time-bound (期日を設定)
  • 書籍からの学習は、SQ3R
    • survey (要旨をつかみ、目次や要約を流し読み)
    • question (疑問点を列挙)
    • read (全文を読む)
    • recite (自分の言葉でまとめる)
    • review (まとめ)
  • PIP (pragmatic investment planning) で計画を立てる
    • 具体的な計画 (現在の目的・短期的な目的・長期的な目的)
    • いろいろな分野に投資する
    • 受け身ではなく積極的に
    • 定期的に投資する (定期的に時間を確保する)
    • 計画を随時見直しする。
  • 定期的に瞑想する。 (リラックスした集中状態を作り出す練習)
  • 勉強会を開く。


創造力開発

先日、創造力に関するセミナーを受講しました。

その中で「いま気になっていること」や「今年度中に実現したいこと」を列挙するというワークをやったのですが、自分が思っている以上にアイディアは出てくるものだなぁと感じました。
脳を上手く使えるようになれば、思った以上の力を発揮できるような気になりました。(←これは大方で真、別の意味で偽だと思います。)

今読んでいる本、『リファクタリング・ウェットウェア』にも、脳を効率よく使うための方法が書かれています。

その一つの訓練として取り挙げられている方法は、「モーニングページ」というもの。これは、朝、起床後すぐに、自分の思っていることをひたすら書くというトレーニングです。この方法のねらいは、脳のRモード※の全体像を捉えること。

さっそく明日からやってみようかなぁ。


※Rモード (Rich mode):
脳を2種類のモードにモデル化したときに、直感・問題解決・創造性などにつながる方。もう一方は、Lモードと呼ばれ、言語的・分析的・論理的などを扱う。

How Twitter Will Change the Way We Live

# 久しぶりの投稿です。

Time (6月15日)に、Twitterに関する非常に興味深い記事がありました: How Twitter Will Change the Way We Live(Twitterによって生き方がどう変わるか)。

# Timeの表紙にもなっているのですが、それほど、いまTwitterが注目されているということなのだろうと思います。


Twitterの性質として、次の4つが挙げられています。

1. 会話がオープン化 (Open Conversation):
今までは単なるプライベートな会話だったものに、周囲の人が参加できるようになった。

2. 常に新鮮なウェブを作り上げた (The Super-Fresh Web):
Twitterを使って、人々は「今」何を考えているのかを知ることができる。「コービー・ブライアントについて、記事を見たければGoogle検索、数秒前に彼が何を決めたかを知りたければ、Twitterで検索」というような感じ。

3. ユーザーが改造しながら進化 (From Toasters To Microwaves):
ユーザ自身が機能を追加し、Twitterが進化している (例えばハッシュタグ(※) )。
Twitterの特徴のソーシャルネットワーク・サーチ・リンク共有 を考えると、近いうちに、あらゆる情報がTwitterに載るようになるだろう。

※ ハッシュタグ: "#news" "#iphone" のような#から始まるタグ。トウィート(つぶやき)の中に書くと、トウィートのカテゴリ分けができます。
ちなみに、今ホットな(すなわち多くの人がトウィートしている)話題は、http://hashtags.org/で見られます。現時点のトップ2は、#iranelection と #squarespace。

4. ユーザがイノベーションを起こした (End-User Innovation):
Twitterは技術的には難しくないが、その価値は、ユーザが使いながら作り上げていった。(ハッシュタグ、検索、1万ものアプリケーションなど...)


*****
どれもなるほどと思えるものばかりです。こうやってTwitterを見てみると、1. 人々にとって「情報」とは何か 2. イノベーションの起き方 が大きく変わりつつあるのだろうと感じました。(1については「アンビエント・ファインダビリティ」(Peter Morville著) が参考になりそうです。)

世界が変わりつつある... と考えるととてもワクワクします。そして同時に、日本が世界から置いていかれそうな気もします。

最後に...
なぜ日本ではそこまでTwitterが流行らないのでしょう。多分それなりの理由があるように思います。
しかも、匿名掲示板は、上の1〜3をそれなりに満たしているように思います。

アフガニスタンの実情

ナショナル・ジオグラフィクスより、Afghanistan Revealed(*)。

ニュース番組ではなかなか伝えられない、アフガニスタンの実情。○○でテロがあった、攻撃が始まった、こんな事件があった... というニュースだけではなく、そこでの実態を知ることもとても大事だと思います。その意味から、この映像はとても役に立ちました。

40分と長い番組ですが、ぜひ色々な方にお勧めしたい番組です。

(*) なお現在は上記リンクの映像を日本から見るのにAnchorFreeのHotspot Shieldなどを使う必要があります(米国内からのみ閲覧できるようになっているから)。詳しくはMOONGIFTの紹介ページなどを見て下さい。

Soldier family surprise

Soldier family surpriseというビデオニュースがCNNにありました (3/26)。

予定より早くイラクから戻ってきた兵士が、息子と娘に小学校に会いに行ったという内容。
ニュース番組の一記事なのですが、とても感動しました。

手術室からtwitter.

Surgeons send 'tweets' from operating room (手術室から外科医がtwitter) という記事が、CNNにありました。タイトルの通りなのですが、外科医が手術中にtwitterを使って、手術の実況中継をするという話です。

この外科医は、アメリカ、ミシガンのCraig Rogers医師。twitterで手術を公開するのは、世界に情報を公開するためだそうです。
そして患者にとっても、「手術を見守ってもらえて緊張が減る」という意見もあるようです。

***
こういう風に、新しい技術を積極的に取り入れていこうとする姿勢は好きです。
(日本では難しそうなことだと思いますが...)

"We are from slum OK, but we are not the dogs."

Don't call us dogs, say Slumdog protesters in cinema rampage
Dozens in Mumbai Slums Protest Against "Slumdog"
という記事。それぞれ、Times OnlineとABC Newsより。

ムンバイのスラム街を舞台にした映画: "Slumdog Millionaire" が全世界で公開されているのですが、ムンバイではこの映画のタイトルに"dog"という言葉が入っており、人権を侵害しているとして、ある種の人々から反感を買っているとのこと。

ムンバイの住人は、
"We are from slum OK, but we are not the dogs."
「なぜ検閲局はそういうタイトルを許可してしまったのか。非常に残念なことだ。」
と。

そして、「映画の収益でスラムの生活を変えることはできないのか?」とも。


***
映画を観る人にとっては些細なことでも、当事者にとっては重大なことで、私は抗議が起こるのももっともだと思いました。(少し飛躍はするのですが...) 何かを表現する時には、様々な立場で考えなければならないと思いました。

不況下で成長:LinkedInとデーティング産業

As The Economy Sours, LinkedIn’s Popularity Grows という記事がTechCrunchにありました (2/14)。

LinkedInとは、ビジネス用途に特化したSNS。2002年にシリコンバレーでスタートし、今は170業界、登録ユーザー数は3500万人というSNSです (日本ではそこまで流行っていない?)。

この記事では、昨年12月から1月にかけて、LinkedInがより使われるようになったと述べられています。
・実質ユーザ数: +22% (630→770 (万人))
・利用時間: 2倍 (4760→9680 (万分))

# 利用時間2倍というのは、すごいですね。



「不況下で成長する産業」という点で、別の記事。
The New York Timesより、The Recession. Isn’t It Romantic? という記事。
こちらは、不況下でデーティング(オンラインもオフラインも)産業が成長しているという内容です。成長する理由としては、
・インターネットを使える時間が増えたから
・ブラインドデート(友人の紹介によるデート)に比べ、安価だから
・パートナーを得て、安心感を求めたいから
などだそう。


***
どちらの記事にも共通するのではないかと思ったのは、効率化です。不況下で金銭的その他に余裕がなくなってきたときに、無駄を省こうとして、効率化に意識が回るのだと思います。
あまり根拠はないですが、今回の不況が落ち着く頃には、世の中の様々な仕組みがより合理的になっているのではないかと思います。

パレスチナでの事件

Voices from the Rubble (瓦礫からの声) というTimeの記事。
ガザ郊外のJebel al-Kashifにて、1/7に、イスラエル軍に2人の娘を奪われてしまったパレスチナ人の話です。

概要は次の通り。
イスラエル軍兵士が突然出てきて、発砲し、2歳の娘が腹部を撃たれた。間もなく、4歳と7歳の娘にも発砲し、7歳の娘を運ぼうとした祖母にも、胸と肩と足に発砲した。そして、近くにいて助けに来ようとした救急隊員を殴り、今度はブルドーザーで家を壊した。

娘の両親は次のように話しています。
"I told my girls, 'Don't be scared. We've done nothing to the Israelis, so they won't hurt us."
"This was like an official execution of my children."
"I don't understand. I'm not Hamas. My girls weren't Hamas. Why did they do this to us?"


***
非常に衝撃的なニュースでした。

Facebookが少女を憂鬱にする。

Why chatting too long on Facebook can get a girl down (Facebookのやりすぎで女の子が憂鬱になる) という記事があります (Mail Online, 1/30)。これによると、Facebookが憂鬱を引き起こす理由は、Facebookが関係している訳ではなく、自分の問題(特に恋愛関係の問題)について友人と語り込むと気分が落ち込みやすく、特にそれが思春期の女の子には顕著だからだそうです。

***
上の記事のタイトルを見たときに、日本での「mixi疲れ」と似たようなものかと思ったのですが、読んでみるとそういった話ではありませんでした。
じゃあ海外には「Facebook中毒」はないのか?と思って探してみたところ、Confessions of a Facebook junkie (The Brown And White, 1/30) という記事がありました。やはりFacebook中毒はあり、その主要因は、人と人がつながっていることと、携帯で常時アクセスできることのようです。

グーグル検索履歴が決め手で有罪に。

グーグルの検索履歴が証拠となってひき逃げ犯が有罪になったという記事(
Police Blotter: Google searches nab hit-and-run driver, 1/15)が、CNETにありました。

事件の概要は次の通り:
ある晩にカリフォルニアで女性が交通事故に遭い、亡くなりました。その犯人は放置し逃走したのですが、後日、車の特徴を元に容疑者が割り出され、自宅からは凹んだ車が発見されました。車からは被害者のイヤリングが見つかりました。

この車が事故を起こしたのは明らかなので、争点は、事故発生時に犯人が被害者の救護を怠ったか否かです。容疑者は、確かに大きなものをひいたが、大きな動物でまさか人だとは思わなかったと供述したそうです。

しかし、容疑者は事故後にインターネットで、「車 ガラス 報告義務 法的措置」、「車 ディーラー 州外」「車 ガラス ラスベガス」、「車 部品」、「車 盗難」、「モラガ警察」などに混じって、「ひき逃げ」といったサイトを検索したことが分かり、このため「容疑者は、遠くの場所に車を修理に出そうとし、また法的な措置を回避しようとした」と判断されました。

***
気づかないうちにネットに情報を置いてしまっていることが非常に多くあると思います。特に、グーグルの検索履歴保存機能(ウェブ履歴)。過去の検索履歴や過去の閲覧履歴が役立つことがあるため、私も使っているのですが、これは本人に関する色々な情報を外部に提供していることになると思います。
# こう考えると、グーグルへのアクセスを禁止する会社がある理由も分かります。

オバマのスピーチ教材が人気

オバマのスピーチを題材にした英語教材が日本で流行しているというニュースが、1/30のCNN (The CNN Daily Podcast) にありました。(動画, The CNN Daily PodcastのRSS)

このニュースで伝えられているのは、東京の高校でオバマの演説を使った授業が行われていることと、オバマの演説を収録した教材が日本でベストセラーになっているということです。

放送では、オバマのシカゴでの演説を題材にディクテーションやスピーキングを行っている授業が映っていました。インタビューを受けていたクラスの先生は、「英語学習としてだけではなく、コミュニケーションとして教えている」(...多分) と話しています。

出版社の方は「オバマの演説は、アメリカ人だけではなく日本人にも希望を与えている」と話しています。(ちなみに、ブッシュ版の演説は需要がないとも言っています。)


それらの本はこちら:
生声CD付き [対訳] オバマ演説集
生声CD付き [対訳] オバマ大統領就任演説
前者はアマゾンで売り上げ1位、また後者はその続編でこちらも予約第2位だそうです。

***
このニュースでは他に、アメリカでの寒波 (一部の地域では電気やガスなどのインフラが全く機能しておらず、ケンタッキー州では被害は史上最大だとのこと) とカリフォルニアの8つ子のニュースが放映されていました。こういったニュースに混じって、日本のニュースが流れているというのは純粋に嬉しいと感じました。

# CNNで報道されたのは、先の2冊は出版社がCNN English Expressだからという理由もあるかもしれませんが...

電気自動車のバッテリー開発と、ボリビア

For Lithium Car Batteries, Bolivia Is in the Driver's Seat(電気自動車用のリチウム電池に、ボリビアは必須) という記事 Time にありました。

アメリカのビッグスリーを初めとして、世の中の流れは電気自動車になりつつあります。この電気自動車には、リチウムのバッテリーが使われています。従って、次世代の車の開発の鍵となるのがリチウムです。

リチウムの産出国の第一位はボリビア。しかも世界の半分のリチウムが、ボリビアの中央部にある、ウユニ塩原から産出されるそうです。ちなみにこのウユニ塩原は、
標高約3,700mにある、南北約100km、東西約250km、面積約12,000km²の広大な塩の固まり。塩原の中央付近で回りを見渡すと視界の限り真っ白の平地であり、寒冷な気候もあって、雪原の直中にいるような錯覚をおこす。
(出典: Wikipedia)
であり、観光の名所となっているらしい。
# Uyuni: Googleの画像検索: とてもきれい。

ところが、ボリビアの大統領のモラレスは、左翼でまたアメリカを嫌っており、2006年にはこの塩原を国有化すると発表したため、各国はリチウムの資源開発がなかなかできないそうです。日本でも三菱とトヨタが交渉したものの、うまくいかなかったとのこと。

電気も舗装道路も少ないボリビアにいかに利益をもたらすか、これを大統領と交渉すれば資源開発に応じてくれるだろうという意見もあるそうです。


***
新技術の開発を行う上で、技術上課題ではなく、政治的な問題がネックになっているということが、自分は驚きました。(もちろん、技術上の課題もたくさんあるのでしょうけれど。)

蔵書管理ツール: Books for MacOS X



Books for Mac OS X
マック用の蔵書管理ツール。オープンソースです。

比較的新しいマックには、iSightという内臓カメラが標準でついています。私もマックユーザーなのですが、iSightは使ったことがありませんでした (せいぜい自分の写真を撮って、加工した程度)。 せっかくついているのだから、有効利用したいと思ってアプリケーションを探していたところ、Book for Mac OS X を見つけました。

このツールでは次のようにして蔵書管理をします。
・iSightでバーコードを読み取り、ISBNを取得
・ISBNを元に、Amazonなどに問い合わせて、本のタイトルやサマリーや画像などを取得

技術的には特に難しい話ではない (さらには、こういうツールは前からあり、自分が知らないだけだった) と思うのですが、管理の手間が省けて予想以上に楽だったことに驚きました。

もちろん、コメントの管理や読書進捗管理もできます。
また、このツールとは別に、公開用のサーバプログラムも配布されています。これを使うと、ブラウザを使った蔵書の検索や外部公開ができるようです。

ムンバイのテロでは最新技術が使われた。

インドのムンバイで大規模なテロがあったことは記憶に新しいと思いますが、この時のテロリストたちは最新技術を駆使してテロを行ったとの記事(Mumbai Terrorists Relied on New Technology for Attacks)が、少し前のニューヨーク・タイムズにありました。

パキスタンからムンバイへの航行にはGPSを用い、航行中はパキスタンにいる指示者と衛星電話で通話をし、目的地へは予めGoogle Earthで調べた衛星写真を利用し、さらには、ホテルでの攻撃の際には、第三者に傍受されにくいとされているVoIP(インターネット(IP)を利用した音声通信技術)を使って連絡を取ったとのこと。パキスタンにいる指示者は、保安部隊の状況をテレビを通じて入手し、攻撃者に伝えたそうです。
特にVoIPについては、犯罪に使われてしまった際には、傍受はできず、また発信者の居場所を掴むにも時間がかかるそうです。


***
Google Earth で衛星写真が見られるようになったとき、また、最近では Street View が公開されたとき、悪用されないかどうかやプライバシーの問題が指摘されました。私は個人的に、新しい技術に関して「悪用されるから廃止」などと考えるのは少し短絡的だと思っていましたが、犯罪、ましてやテロに利用されるとなると絶対に避けては通れない問題なのだと考えさせられました。


# 昨日は近所の露天風呂に行ったのですが、空を見上げたときに、「もし衛星に写真を撮られていたら...」などと考え、上のような記事があったことを思い出しました。

[雑記] iPod Touchを購入

今更 iPod Touch のことを書くなんて、少し時代遅れのような気もしますが... 2ヵ月ほど前に、iPod Touch を買いました。

買うに至った理由は、動画が見られる携帯音楽プレーヤが欲しかったから。私は職場まで75分かけて通勤しているのですが、その間は電車が恐ろしく混雑しています。本も読めないほど。とすると音楽を聞くか本以外の何かを見るか(あとは考え事をするか)しかないと考え、ならばビデオポッドキャストを見ようと判断。

当初は、「毎朝動画をiPodに移しかえる」くらいの手間をかけても通勤時間が有効に使えるならよいと思って買ったのですが、買って使ってみたところ、予想外に便利でした。


という訳で毎日有効活用しているのですが、その活用状況まとめてみました。

- ビデオポッドキャストを見る。
朝ダウンロードすれば、電車の中でニュースが見られます。
ちなみに、聞いているポッドキャストはいくつかありますが、英語学習目的(+アメリカの情報収集目的)ならCNN Student Newsはとてもお勧めです。文字通り学生向け(中学高校生)のニュースで、コンパクトに、比較的平易な英語で、またジャンルも広く、まとめられています(そんな気がします)。キャスターが番組の最後に時々言うギャグがなかなか楽しいです。

- (PCの)メールを自動的に受信する。
家に置いておくだけで自動的にメールをダウンロードしてくれます。
メールマガジンを購読し、自分のメールアドレスに送っているのですが、毎朝読めます。今までは家に帰ってからPCで読んでいたのだけれど...。

- PDA代わりになる。
まだ使ったことはないのですが、アプリをインストールすると様々なことができます。
- PDFリーダー (シェアウェアですが...)
- 辞書 (英英辞典ならフリーであります。)
- メモ (もともと入っている)

オンライン診察がハワイで開始

ウェブカメラを使ったオンラインでの診察サービスがハワイで始まる(1/15-)という記事(Doctors Will Make Web Calls in Hawaii)がニューヨーク・タイムズにあります。

患者が自宅からサービスにアクセスし、医者はウェブカメラの情報と過去の診療記録を参照しながら、診察すするサービス。診療は基本10分、10ドル(保険非加入者は45ドル)だそうです。
主なターゲットは、診療を受けるのに手間がかかる人。すなわち保険非加入者、予約待ちをしたくない人や診療所が遠い人だそうです。
対面での診察でないと重要な兆候を見逃すことはないのか心配も上がっているそうですが、このサービスは聴診器のような診察を助ける道具と一緒だという見方もあるそうです(なるほど確かに...)。手術後のフォローや、家にいる高齢者には便利で、ウェブカメラではわからない病気もあるが、緊急性があるか否かが分かるだけでも有効だと書かれています。


***
このサービスは、ハワイ(のことは良くわかりませんが)のような診療所まで行くのが大変な地域だからこそ始まったのかもしれません。

私は日本でも始まって欲しいと思います。しかし、例えば誤診をしたらどうするかとかセキュリティはどうするかなどの問題がとても面倒そうなので、流行するまでには時間がかかりそうですが。

このサービスはITの利点が非常に良く現れていると思います。外国の友人とのテレビ電話、お店や旅行の予約、本や洋服の購入から、銀行振込まで、ありとあらゆることが家で済ませられるという時代、診察のために外出し時間を費やすのはとても面倒だと思います。(しかも病気の時こそ外には出かけて行きたくないですし...) そんなところで簡単に診療を受けられるのなら、とても便利になると思います。

また、このサービスが普及すると、簡単に医者とコンタクトできるということになり、今までなら「医者に行くほどの重病でもないから...」と思って病院に行くのをためらっていた場合でも医者に相談しやすくなり、従って重病の兆候を見逃すようなこともなくなるのではと思います。