手術室からtwitter.

Surgeons send 'tweets' from operating room (手術室から外科医がtwitter) という記事が、CNNにありました。タイトルの通りなのですが、外科医が手術中にtwitterを使って、手術の実況中継をするという話です。

この外科医は、アメリカ、ミシガンのCraig Rogers医師。twitterで手術を公開するのは、世界に情報を公開するためだそうです。
そして患者にとっても、「手術を見守ってもらえて緊張が減る」という意見もあるようです。

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こういう風に、新しい技術を積極的に取り入れていこうとする姿勢は好きです。
(日本では難しそうなことだと思いますが...)

"We are from slum OK, but we are not the dogs."

Don't call us dogs, say Slumdog protesters in cinema rampage
Dozens in Mumbai Slums Protest Against "Slumdog"
という記事。それぞれ、Times OnlineとABC Newsより。

ムンバイのスラム街を舞台にした映画: "Slumdog Millionaire" が全世界で公開されているのですが、ムンバイではこの映画のタイトルに"dog"という言葉が入っており、人権を侵害しているとして、ある種の人々から反感を買っているとのこと。

ムンバイの住人は、
"We are from slum OK, but we are not the dogs."
「なぜ検閲局はそういうタイトルを許可してしまったのか。非常に残念なことだ。」
と。

そして、「映画の収益でスラムの生活を変えることはできないのか?」とも。


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映画を観る人にとっては些細なことでも、当事者にとっては重大なことで、私は抗議が起こるのももっともだと思いました。(少し飛躍はするのですが...) 何かを表現する時には、様々な立場で考えなければならないと思いました。

不況下で成長:LinkedInとデーティング産業

As The Economy Sours, LinkedIn’s Popularity Grows という記事がTechCrunchにありました (2/14)。

LinkedInとは、ビジネス用途に特化したSNS。2002年にシリコンバレーでスタートし、今は170業界、登録ユーザー数は3500万人というSNSです (日本ではそこまで流行っていない?)。

この記事では、昨年12月から1月にかけて、LinkedInがより使われるようになったと述べられています。
・実質ユーザ数: +22% (630→770 (万人))
・利用時間: 2倍 (4760→9680 (万分))

# 利用時間2倍というのは、すごいですね。



「不況下で成長する産業」という点で、別の記事。
The New York Timesより、The Recession. Isn’t It Romantic? という記事。
こちらは、不況下でデーティング(オンラインもオフラインも)産業が成長しているという内容です。成長する理由としては、
・インターネットを使える時間が増えたから
・ブラインドデート(友人の紹介によるデート)に比べ、安価だから
・パートナーを得て、安心感を求めたいから
などだそう。


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どちらの記事にも共通するのではないかと思ったのは、効率化です。不況下で金銭的その他に余裕がなくなってきたときに、無駄を省こうとして、効率化に意識が回るのだと思います。
あまり根拠はないですが、今回の不況が落ち着く頃には、世の中の様々な仕組みがより合理的になっているのではないかと思います。

パレスチナでの事件

Voices from the Rubble (瓦礫からの声) というTimeの記事。
ガザ郊外のJebel al-Kashifにて、1/7に、イスラエル軍に2人の娘を奪われてしまったパレスチナ人の話です。

概要は次の通り。
イスラエル軍兵士が突然出てきて、発砲し、2歳の娘が腹部を撃たれた。間もなく、4歳と7歳の娘にも発砲し、7歳の娘を運ぼうとした祖母にも、胸と肩と足に発砲した。そして、近くにいて助けに来ようとした救急隊員を殴り、今度はブルドーザーで家を壊した。

娘の両親は次のように話しています。
"I told my girls, 'Don't be scared. We've done nothing to the Israelis, so they won't hurt us."
"This was like an official execution of my children."
"I don't understand. I'm not Hamas. My girls weren't Hamas. Why did they do this to us?"


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非常に衝撃的なニュースでした。

Facebookが少女を憂鬱にする。

Why chatting too long on Facebook can get a girl down (Facebookのやりすぎで女の子が憂鬱になる) という記事があります (Mail Online, 1/30)。これによると、Facebookが憂鬱を引き起こす理由は、Facebookが関係している訳ではなく、自分の問題(特に恋愛関係の問題)について友人と語り込むと気分が落ち込みやすく、特にそれが思春期の女の子には顕著だからだそうです。

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上の記事のタイトルを見たときに、日本での「mixi疲れ」と似たようなものかと思ったのですが、読んでみるとそういった話ではありませんでした。
じゃあ海外には「Facebook中毒」はないのか?と思って探してみたところ、Confessions of a Facebook junkie (The Brown And White, 1/30) という記事がありました。やはりFacebook中毒はあり、その主要因は、人と人がつながっていることと、携帯で常時アクセスできることのようです。

グーグル検索履歴が決め手で有罪に。

グーグルの検索履歴が証拠となってひき逃げ犯が有罪になったという記事(
Police Blotter: Google searches nab hit-and-run driver, 1/15)が、CNETにありました。

事件の概要は次の通り:
ある晩にカリフォルニアで女性が交通事故に遭い、亡くなりました。その犯人は放置し逃走したのですが、後日、車の特徴を元に容疑者が割り出され、自宅からは凹んだ車が発見されました。車からは被害者のイヤリングが見つかりました。

この車が事故を起こしたのは明らかなので、争点は、事故発生時に犯人が被害者の救護を怠ったか否かです。容疑者は、確かに大きなものをひいたが、大きな動物でまさか人だとは思わなかったと供述したそうです。

しかし、容疑者は事故後にインターネットで、「車 ガラス 報告義務 法的措置」、「車 ディーラー 州外」「車 ガラス ラスベガス」、「車 部品」、「車 盗難」、「モラガ警察」などに混じって、「ひき逃げ」といったサイトを検索したことが分かり、このため「容疑者は、遠くの場所に車を修理に出そうとし、また法的な措置を回避しようとした」と判断されました。

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気づかないうちにネットに情報を置いてしまっていることが非常に多くあると思います。特に、グーグルの検索履歴保存機能(ウェブ履歴)。過去の検索履歴や過去の閲覧履歴が役立つことがあるため、私も使っているのですが、これは本人に関する色々な情報を外部に提供していることになると思います。
# こう考えると、グーグルへのアクセスを禁止する会社がある理由も分かります。

オバマのスピーチ教材が人気

オバマのスピーチを題材にした英語教材が日本で流行しているというニュースが、1/30のCNN (The CNN Daily Podcast) にありました。(動画, The CNN Daily PodcastのRSS)

このニュースで伝えられているのは、東京の高校でオバマの演説を使った授業が行われていることと、オバマの演説を収録した教材が日本でベストセラーになっているということです。

放送では、オバマのシカゴでの演説を題材にディクテーションやスピーキングを行っている授業が映っていました。インタビューを受けていたクラスの先生は、「英語学習としてだけではなく、コミュニケーションとして教えている」(...多分) と話しています。

出版社の方は「オバマの演説は、アメリカ人だけではなく日本人にも希望を与えている」と話しています。(ちなみに、ブッシュ版の演説は需要がないとも言っています。)


それらの本はこちら:
生声CD付き [対訳] オバマ演説集
生声CD付き [対訳] オバマ大統領就任演説
前者はアマゾンで売り上げ1位、また後者はその続編でこちらも予約第2位だそうです。

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このニュースでは他に、アメリカでの寒波 (一部の地域では電気やガスなどのインフラが全く機能しておらず、ケンタッキー州では被害は史上最大だとのこと) とカリフォルニアの8つ子のニュースが放映されていました。こういったニュースに混じって、日本のニュースが流れているというのは純粋に嬉しいと感じました。

# CNNで報道されたのは、先の2冊は出版社がCNN English Expressだからという理由もあるかもしれませんが...