電気自動車のバッテリー開発と、ボリビア

For Lithium Car Batteries, Bolivia Is in the Driver's Seat(電気自動車用のリチウム電池に、ボリビアは必須) という記事 Time にありました。

アメリカのビッグスリーを初めとして、世の中の流れは電気自動車になりつつあります。この電気自動車には、リチウムのバッテリーが使われています。従って、次世代の車の開発の鍵となるのがリチウムです。

リチウムの産出国の第一位はボリビア。しかも世界の半分のリチウムが、ボリビアの中央部にある、ウユニ塩原から産出されるそうです。ちなみにこのウユニ塩原は、
標高約3,700mにある、南北約100km、東西約250km、面積約12,000km²の広大な塩の固まり。塩原の中央付近で回りを見渡すと視界の限り真っ白の平地であり、寒冷な気候もあって、雪原の直中にいるような錯覚をおこす。
(出典: Wikipedia)
であり、観光の名所となっているらしい。
# Uyuni: Googleの画像検索: とてもきれい。

ところが、ボリビアの大統領のモラレスは、左翼でまたアメリカを嫌っており、2006年にはこの塩原を国有化すると発表したため、各国はリチウムの資源開発がなかなかできないそうです。日本でも三菱とトヨタが交渉したものの、うまくいかなかったとのこと。

電気も舗装道路も少ないボリビアにいかに利益をもたらすか、これを大統領と交渉すれば資源開発に応じてくれるだろうという意見もあるそうです。


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新技術の開発を行う上で、技術上課題ではなく、政治的な問題がネックになっているということが、自分は驚きました。(もちろん、技術上の課題もたくさんあるのでしょうけれど。)

蔵書管理ツール: Books for MacOS X



Books for Mac OS X
マック用の蔵書管理ツール。オープンソースです。

比較的新しいマックには、iSightという内臓カメラが標準でついています。私もマックユーザーなのですが、iSightは使ったことがありませんでした (せいぜい自分の写真を撮って、加工した程度)。 せっかくついているのだから、有効利用したいと思ってアプリケーションを探していたところ、Book for Mac OS X を見つけました。

このツールでは次のようにして蔵書管理をします。
・iSightでバーコードを読み取り、ISBNを取得
・ISBNを元に、Amazonなどに問い合わせて、本のタイトルやサマリーや画像などを取得

技術的には特に難しい話ではない (さらには、こういうツールは前からあり、自分が知らないだけだった) と思うのですが、管理の手間が省けて予想以上に楽だったことに驚きました。

もちろん、コメントの管理や読書進捗管理もできます。
また、このツールとは別に、公開用のサーバプログラムも配布されています。これを使うと、ブラウザを使った蔵書の検索や外部公開ができるようです。

ムンバイのテロでは最新技術が使われた。

インドのムンバイで大規模なテロがあったことは記憶に新しいと思いますが、この時のテロリストたちは最新技術を駆使してテロを行ったとの記事(Mumbai Terrorists Relied on New Technology for Attacks)が、少し前のニューヨーク・タイムズにありました。

パキスタンからムンバイへの航行にはGPSを用い、航行中はパキスタンにいる指示者と衛星電話で通話をし、目的地へは予めGoogle Earthで調べた衛星写真を利用し、さらには、ホテルでの攻撃の際には、第三者に傍受されにくいとされているVoIP(インターネット(IP)を利用した音声通信技術)を使って連絡を取ったとのこと。パキスタンにいる指示者は、保安部隊の状況をテレビを通じて入手し、攻撃者に伝えたそうです。
特にVoIPについては、犯罪に使われてしまった際には、傍受はできず、また発信者の居場所を掴むにも時間がかかるそうです。


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Google Earth で衛星写真が見られるようになったとき、また、最近では Street View が公開されたとき、悪用されないかどうかやプライバシーの問題が指摘されました。私は個人的に、新しい技術に関して「悪用されるから廃止」などと考えるのは少し短絡的だと思っていましたが、犯罪、ましてやテロに利用されるとなると絶対に避けては通れない問題なのだと考えさせられました。


# 昨日は近所の露天風呂に行ったのですが、空を見上げたときに、「もし衛星に写真を撮られていたら...」などと考え、上のような記事があったことを思い出しました。

[雑記] iPod Touchを購入

今更 iPod Touch のことを書くなんて、少し時代遅れのような気もしますが... 2ヵ月ほど前に、iPod Touch を買いました。

買うに至った理由は、動画が見られる携帯音楽プレーヤが欲しかったから。私は職場まで75分かけて通勤しているのですが、その間は電車が恐ろしく混雑しています。本も読めないほど。とすると音楽を聞くか本以外の何かを見るか(あとは考え事をするか)しかないと考え、ならばビデオポッドキャストを見ようと判断。

当初は、「毎朝動画をiPodに移しかえる」くらいの手間をかけても通勤時間が有効に使えるならよいと思って買ったのですが、買って使ってみたところ、予想外に便利でした。


という訳で毎日有効活用しているのですが、その活用状況まとめてみました。

- ビデオポッドキャストを見る。
朝ダウンロードすれば、電車の中でニュースが見られます。
ちなみに、聞いているポッドキャストはいくつかありますが、英語学習目的(+アメリカの情報収集目的)ならCNN Student Newsはとてもお勧めです。文字通り学生向け(中学高校生)のニュースで、コンパクトに、比較的平易な英語で、またジャンルも広く、まとめられています(そんな気がします)。キャスターが番組の最後に時々言うギャグがなかなか楽しいです。

- (PCの)メールを自動的に受信する。
家に置いておくだけで自動的にメールをダウンロードしてくれます。
メールマガジンを購読し、自分のメールアドレスに送っているのですが、毎朝読めます。今までは家に帰ってからPCで読んでいたのだけれど...。

- PDA代わりになる。
まだ使ったことはないのですが、アプリをインストールすると様々なことができます。
- PDFリーダー (シェアウェアですが...)
- 辞書 (英英辞典ならフリーであります。)
- メモ (もともと入っている)

オンライン診察がハワイで開始

ウェブカメラを使ったオンラインでの診察サービスがハワイで始まる(1/15-)という記事(Doctors Will Make Web Calls in Hawaii)がニューヨーク・タイムズにあります。

患者が自宅からサービスにアクセスし、医者はウェブカメラの情報と過去の診療記録を参照しながら、診察すするサービス。診療は基本10分、10ドル(保険非加入者は45ドル)だそうです。
主なターゲットは、診療を受けるのに手間がかかる人。すなわち保険非加入者、予約待ちをしたくない人や診療所が遠い人だそうです。
対面での診察でないと重要な兆候を見逃すことはないのか心配も上がっているそうですが、このサービスは聴診器のような診察を助ける道具と一緒だという見方もあるそうです(なるほど確かに...)。手術後のフォローや、家にいる高齢者には便利で、ウェブカメラではわからない病気もあるが、緊急性があるか否かが分かるだけでも有効だと書かれています。


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このサービスは、ハワイ(のことは良くわかりませんが)のような診療所まで行くのが大変な地域だからこそ始まったのかもしれません。

私は日本でも始まって欲しいと思います。しかし、例えば誤診をしたらどうするかとかセキュリティはどうするかなどの問題がとても面倒そうなので、流行するまでには時間がかかりそうですが。

このサービスはITの利点が非常に良く現れていると思います。外国の友人とのテレビ電話、お店や旅行の予約、本や洋服の購入から、銀行振込まで、ありとあらゆることが家で済ませられるという時代、診察のために外出し時間を費やすのはとても面倒だと思います。(しかも病気の時こそ外には出かけて行きたくないですし...) そんなところで簡単に診療を受けられるのなら、とても便利になると思います。

また、このサービスが普及すると、簡単に医者とコンタクトできるということになり、今までなら「医者に行くほどの重病でもないから...」と思って病院に行くのをためらっていた場合でも医者に相談しやすくなり、従って重病の兆候を見逃すようなこともなくなるのではと思います。