Programming the Semantic Web

プログラミング関連で興味がある本、3冊:
- 集合知プログラミング
- ビジュアライジング・データ ―Processingによる情報視覚化手法
- 集合知イン・アクション

上の2冊は前に読み終えたのですが(※)『集合知イン・アクション』はまだ...

※ただし、コードも「読んだ」だけ...

そんな状況なのですが、もう間もなく Programming the Semantic Web が届きます。一部のページはこちら(Safari Books Online)で読めるのですが、なかなか面白そうに感じます。

# もし興味がある方がいらっしゃいましたら...一緒に読みませんか?

ポジティブシンキングは逆効果

Timeの記事(Yes, I Suck: Self-Help Through Negative Thinking)より。

ある研究によると、ポジティブシンキングが悪く作用してしまう場合があるそうです。そのメカニズムは、ポジティブに考える→現状とのギャップを意識→自分の不幸さをより強く意識 ということだそうです。

一般的に信じられていることとは異なり、「ポジティブな台詞を意識しても、それが自分自身がすでに信じていることでない限りは、効果がないばかりか逆効果になる」だそうです。


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確かに...自分の経験に基づいて考えてみると、納得します:
あまりにも上手く行かない時に、「私はできる!」と言っても虚しく感じるだけですし、
何かに失敗した時に、「次は成功する!」と言っても「どう改善したら良いのか分からないのに何ができるのか?」と感じますし、
心が疲れている人に「頑張れ」と言うのは逆効果と言われていますし...。

では、ポジティブな台詞が効果があるのは... と考えると、
・ちょっと疲れている+あともう少しという時に、「自分はやり遂げられるから頑張ろう」と言う。
・失敗したが、原因が分かっているという時に、「次こそは失敗しないようにしよう」と言う。

ちょっとした仮説ですが、目標がある程度見えているときや、次に何をすべきかが分かっているときに、ポジティブシンキングは役に立ちそうに思いました。逆に、何をすべきかがわからない時 (=「何をすべきかを考える」こともできない時)には、ポジティブな言葉は負担になりそうです。

Webサービス勉強会に参加

フリーエージェントs.jp(フリーエージェンツ)さん主催の「Webサービス勉強会」に参加しました。テーマは「Webサービスの立ち上げと活性化」。

私はWebサービスについて全くの素人なのですが、様々な方の体験談を聞け、非常に有意義な、なおかつ楽しい会でした。

以下、トピックをざっとまとめてみます。

1. 初期のユーザ数を集めるのは重要。どうやって集める...?

【宣伝】
・関連サイトに書き込む
・友人等を経由して口コミ
・RSS/メール配信
・(オフラインで) ビラ配り
・プレスリリースを打つ
・本として出版

【コンテンツ】
・人に好まれるコンテンツを公開 (内容を惜しみなく公開、掲示板設置など)
・競合との差別化を図り、機能を追加
・セミプロを雇い、コンテンツを充実化

【その他】
・キャンペーンやプレゼントを用意
・名称を変更する

2. ユーザ数を増やすには...?

・オフ会等でユーザとの距離を縮める

3. 空気を保つには...?

・システムへの要求には真摯に対応する。
・書き込みに対する苦情については、ポリシーを明確に定めておく。(「誹謗中傷以外は消さない」、「荒れそうな書き込みは消す」など)

4. (ワークショップ) 「あなたが作った twitterクローン xxxx が日本で大ブレイクしました。なぜ?」

このテーマで、個人でアイディア出しをした上で、チームに持ち寄ってディスカッション。最終的にチーム戦で勝負(投票)。
優勝チームは、「患者さんのための、痛みをつぶやいて共有する」というアイディア。


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さて、以下はワークショップにまつわる余談。。。

ワークショップでは、7チーム中4チームのアイディアが「愚痴・不満」に関するものは、ちょっと興味深いです。これについて個人的に考察してみると...
まず、問題設定を整理すると、「1. twitterクローン 2. セグメント集中化 3. ユーザの問題をばっちり解決」。ここで、twitterの本質は「つぶやき」でありそれを用いてユーザー問題解決をする... と考えると、「愚痴投稿」に行き着くのは自然だと思いました。

さて、この問題にまじめに取り組むとすると、なかなか難しいように思いました。

問題に隠れている条件として、「twitterが既に存在する」ということがあります (つまり「既にtwitterがあるのに、なぜ新たな twitterクローンがブレイクしたのか?」)。

とすると、問題の解は「既存のtwitterで実現できないことが、それを新twitterクローンで解決できた」ということになると思います。

では、既存twitterについて問題となりうるであろうことを、思いつくままに列挙 (以下全部仮説) すると...
・日本語化... (できているだろう...)
・日本人にはhashtagが浸透しなかった...
・記名性
・(*1) 投稿が永久に残る
・ワールドワイド (?)
・端末はPC (モバイルからtweetする人が多くはない(であろう)ことを考慮)
・(*2) 文章のみの投稿 (画像や動画をスマートに投稿することができない)
・(*3) インセンティブorペナルティがない (従って、継続につながらない)

ここで、
(*1)に注目すると「投稿があるタイミングで消える twitterクローン」、
(*2)に注目すると「文字と画像を一緒に投稿できる twitterクローン」、
(*3)に注目すると「書いた内容、書き込むタイミングなどによって何らかのアクションがおこる twitterクローン」、
といったところになると思います。

# ということを踏まえ、私のチームで提案したのは (*1)案ベースのもの。「少ししたら愚痴が消えちゃうから、思いっきり愚痴れる」というものになりました。

Vital English (中級英語勉強会)

Vital English という英語勉強会に参加してきました。この勉強会は、Vital Japan という団体が月1回程度に開催している勉強会です。(Vital Japanのサイト)

参加した理由は、話すことに困難さを感じているから。受講目安として「ある程度英語力があるが、話す能力に困難を感じている。」と書かれていたので参加しました。(英語力も乏しいが...)

英語を勉強しないとまずい...と痛感しました。周りの皆さんは良く話していて、自分はついて行けないようでした (自分は、ベルリッツの、机の下で繰り広げられるサッカーバトルのCMでの、Mr.Suzuki さんのようでした)。
# 正直、自分は1〜2ランク下だなといった感じ。

さて、せっかくセミナーに参加したので、印象に残ったことを書いてみようと思います。
その前に、やった内容を振り返ってみると...
  • 何人かの大統領演説を切り口として、分かりやすい英語とは何かについて考えた。
  • 4人のグループディスカッション。テーマは:
    • 好きな大統領演説とその理由
    • 英語勉強法について


大統領演説は... 素敵な表現が多いこと、平易な英語が多いこと、音声やスクリプトを手に入れやすいことから、英語学習には最適という話がありました。

英語勉強法については、大事なことは、手法はいろいろあるにせよ目標を持つことと、モティベーションを保つこと。やはりこれなくしては続かないですよね... (これは当たり前のように感じるけれども、意識しないことは意外と少ないと思うので、考える価値はあると思います)。
学習方法は、定番のもの:
  • ポッドキャストを聴く
  • 映画を繰り返し見る。(最初は日本語字幕、2回目は英語字幕、3回目は字幕なし...など工夫)
  • 語学学校に通う
  • -日記をつける
もあれば、次のようなネットを活用したものもありました。
  • iKnow (英語学習用SNS)
  • Skype(友達と話す)
  • Skypeの語学講座(例: e-com)を受講する (メリットはコストが安いこと)
  • Twitter
※Twitterを紹介したのは自分なのですが、知らない人が多かったのがちょっと残念...

最後に、自分の話し方を振り返ってみると、英語では結論から話すことが多かったように思います。日本語だと、特に自分は思いついた順から話しがちなのですが、英語の時は「agreeします」「その理由は2つあります」などから話始めることが多かったように思います。
理由は分かりません.. (表現力がない→思った通りに話せない→簡単な英語で良いから一番伝えたいことを伝えよう→結論から述べる という構造かも?)

とにかく、この機会は自分にとって非常に有意義でした。普段とは違う人と交流することで、英語に限らず、仕事や勉強を頑張らなきゃと思いました。
# 他の勉強会(IT関係)にも積極的に参加してみようかな。。。

『リファクタリング ウェットウェア』

少し前になりますが、リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法(原著: Pragmatic Thinking and Learning)という本を読みました。達人になるための脳の使い方が色々と紹介されています。プログラマ向けの例えは出てくるのですが、プログラマ向けではなく、「学習をする」すべての人向けです。

全体の所感としては、「実践してみると思いがけない効果がある」ということ。単なる実践ノウハウ集ではなく、各ノウハウともにそれなりの根拠が示されています。多くの例が示されているので全てを実践するのは難しいかもしれませんが、頭の片隅に置いておいていずれ試してみるのでも良いかもしれません。

一番印象に残ったところは、「Rモード」の存在。モードとは、脳を機能別に2種類に分けたもの。L, R があり、Lは分析的・論理的、Rは直感的・全体論的。LとRをうまく組み合わせて機能させることが重要ということです。

もう一つ印象に残ったことは、ドレイファスモデルに基づく作業方法です。このモデルでは、技術習得のレベルを5段階に分けています。これを実際に適用するときのコツとしては、初心者(最低段階)→ルールに従え、熟練者(最高段階)→直感に従え とのこと。また、ここで印象に残ったアイディアとしては、「習得する技能を習得すること」。ある一つの分野で熟練者になると、その課程で、「習得する技能」を習得することができ、さらにそれを他の分野に応用できるというものです。しかし、熟練者になるには一般的に、厳しいトレーニングを10年続ける必要があるとのことなのですが...

さて、本を読んだ後、載っているいろいろなアイディアを試したくなり、早速以下を実践しました。
  • メモを取れる道具を常に持ち歩く
  • Wikiを導入
  • モーニングページ (時々マインドマップを書いている)
  • MBTI性格テスト (タイプ別性格診断) →※

面白かったのはモーニングページ。これは起床後すぐに、思ったことをひたすらノートに書き続けるということ (3ページ)。私はマインドマップを書くということで実践しています(時々)。「パン焼かなきゃ」「SPEEDの曲が聴きたい」など普段はテキストに起こさないような内容があるのと同時に、「仕事ができない」→「ステップアップしよう」、「職場環境を変えたい」→「アクションを起こそう」などと有意義な(?)ものも書かれていました。普段いろいろなことを考えているわけだと再認識...。(もし思考を上手くコントロールできたら、かなり多くのことを考えることができるのかもしれません。)

(※MBTIテストの結果は、ENFP型: 外向型・直感型・情緒型・柔軟型 でした。)

ほかにも、やったら効果があるだろうなと思えることがたくさんありました。(自分メモとして) 実践してみたい内容を列挙してみます。
  • 認知転換を経験する (絵を描き写す...ただしそのときに認識した物に対して敢えて名前をつけない練習)
  • 比喩を日頃から積極的に使う
  • イメージストリーミング (浮かんでくるイメージを、声に出す)
  • 自分にある認知バイアスを挙げる
  • 自分と正反対の性格の人と関わったらどうなるか、考えてみる
  • 自分の知能のうち、もっとも優れているものは何か?
  • 些細なことでも、目標を作るように意識する。(たった5分の作業でも...)
  • 目標は、SMARTなものを
    • specific (具体的に)
    • measurable (成果が分かるように)
    • achievable (ちゃんと達成できるように)
    • relevant (適切に)
    • time-bound (期日を設定)
  • 書籍からの学習は、SQ3R
    • survey (要旨をつかみ、目次や要約を流し読み)
    • question (疑問点を列挙)
    • read (全文を読む)
    • recite (自分の言葉でまとめる)
    • review (まとめ)
  • PIP (pragmatic investment planning) で計画を立てる
    • 具体的な計画 (現在の目的・短期的な目的・長期的な目的)
    • いろいろな分野に投資する
    • 受け身ではなく積極的に
    • 定期的に投資する (定期的に時間を確保する)
    • 計画を随時見直しする。
  • 定期的に瞑想する。 (リラックスした集中状態を作り出す練習)
  • 勉強会を開く。