"Is Technology Dumbing Down Japanese?" (技術が日本語をダメにする?)

先週のNew York Timesのエッセーに、Is Technology Dumbing Down Japanese? (技術が日本語をダメにする?) というものがありました。

ざっくりですが、以下のような内容が書かれています。
インターネットの影響で、言葉は、ブログ・電子メール・携帯小説といった形で使われるようになった。しかし、昔と比べて、文法や表現が稚拙になってしまっている。この現象は英語にも現れているが、日本語ではより顕著に現れている。
『日本語が亡びるとき』(水村美苗著)では、「世界語」である英語によって日本語が駆逐されようとしていると述べられている。村上春樹さんは、言語の進化を変えることはできないと考えている。桐野夏生さんは、携帯小説が従来の日本文学に影響を及ぼすことはないと考えている。
言語能力は低下しているという一方で、日本人の読み書きの頻度は増えている。読書量は以前より増えたとの調査がある。また柴田元幸氏(東京大学教授)によれば、書く頻度も増えているとのこと(PCや携帯含め)。さらに、手紙を書くという伝統も増えたとのこと。本人の体験では、20年前と比べ、学生からの返事が増えたそうだ。
日本語は簡単になっているかもしれないが、多くの人が、読み書きを楽しんでいるとも言える。また、言語が難しくないことは、国際化しやすいというメリットもある。

***
私は、言語が簡単になっていくことにはあまり抵抗がありません (私が日本語が苦手だからかもしれませんが...)。全くの素人意見ですが、言語は、それを利用する人の文化に大きく依存するものだと思うからです。言語が今の時代に合うように徐々に変わっていくというのは、全く自然なことであると思いますし、それに抵抗するのはあまり生産的ではないように思います。

コメント なし: