Purdue Universityでの研究結果:文章を読んで1週間後に内容を思い出すという実験をしたところ、「文章を読んだ直後にテストを受けた」被験者は、「文章を反復した」被験者や「図を描きながら文章を読んだ」被験者に比べて、文章の内容をよく思い出すことができたという結果になった。
また、「一週間後にどれだけ覚えているか?」という質問に対しては、「文章を読んだ後にテストを受けた」グループが、3グループのうちでもっとも自信がないと答えた。
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この記事のエッセンスは「得た知識は、テストをして知識を再構築することで、定着する」ということだと思いますが、自分の経験を振り返ってみると確かに納得できます。
自分は高校時代は社会科が不得意で、物理が得意だったのですが、それも当てはまりそうな気がします。問題集や暗記カードなどで「テスト」し丸暗記した社会科は、ほとんど長期的な記憶には残らないのに対し、色々な問題や事例を当てはめることで「テスト」した物理は長期的によく覚えているような気がします。
自分は高校時代は社会科が不得意で、物理が得意だったのですが、それも当てはまりそうな気がします。問題集や暗記カードなどで「テスト」し丸暗記した社会科は、ほとんど長期的な記憶には残らないのに対し、色々な問題や事例を当てはめることで「テスト」した物理は長期的によく覚えているような気がします。
1つめは、自分は理解したつもりになっている場合が多いなということ。例えば、「ふんふん、なるほど」と読み進めた本については、知識の再構築の過程を踏んでいないため、記憶への定着は少ないということになります (しかも図で整理しても定着しないというのだから)。一方、読んで頭に知識を入れたあと、様々なの角度から叩いて「テスト」した場合は、知識の再構築ができて定着する残ることになると思います。
(巷では「本を読んだらアウトプットせよ」と云われていると思いますが、その本質は、「アウトプットする過程で、知識の再構築が行われて、知識が定着するから」かもしれません。)
2つめに、語学についても同じことが言えそうです。単純に単語帳で語彙を頭に入れただけでは、定着しないと思います (仮に暗記カードを使ってテストをしたとしても、知識の再構築には寄与しないと思うので、効果がなさそうです)。一方で、頭に入れたその語彙を、他の知識と関連付けて再構築することで、はじめて定着することになると思います。例えば、その語彙をイメージする、その利用シーンをイメージする、他の単語と併せて文章を作る、話す、その語彙を辞書で引くなどをすることで、定着するのだと思います。
3つめ。この話は、PDCAのやり方にも生かせるのではないかと思います。仮に「ある活動に対してCheckしてActすることの本質が、その活動を再構築すること」だとすると、上で紹介した記事の「テスト」という考え方が当てはまるかもしれません。漠然とCheckとActを行っても効果はさほど現れず、「目的に適っている活動か?」「効果が出る活動か?」「もっと改善できる活動ではないか?」というように「テスト」するように行うと、活動を再構築することができ、より改善されるかもしれません。
(ちょっと飛躍しすぎた感はありますが...)